作品情報
イントロダクション
イントロダクション

世界に衝撃を与えた名作『ドラゴン怒りの鉄拳』(1971)でブルース・リーが演じたマーシャル・アーツ・ヒーロー“チェン・ジェン(陳真)”。実在した武術家フォ・ユァンジャの弟子という設定で、ブルース・リーの死後も、ジャッキー・チェンの『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』(1976)、ジェット・リーの『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』(1994)などのリメイク版をはじめ、このヒーローを軸にした映画やTVが数多く作られてきた。そして、ついに、ブルース・リーの正統な継承者であり、21世紀のアジアが世界に誇るアクション・スター、ドニー・イェンによる、カンフー・アクション映画の軌跡を刻むチェン・ジェンの決定版が誕生した。

 

本作で主人公チェン・ジェンを演じるのは、名実ともに香港を代表するスターとなったドニー・イェン。2011年、日本でも主演映画の公開が相次ぎ、ドニー旋風を巻き起こしている。謎のヴェールに包まれた魅惑のヒロインには『百年恋歌』の国際派女優スー・チー、上海の裏社会の顔役には『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』の個性派俳優アンソニー・ウォン、暗殺者に狙われる将軍役に若手実力派俳優ショーン・ユーなど豪華キャストが脇を固め、外国映画初出演となるAKIRAがEXILEのダンスパフォーマンスで鍛え上げた肉体を武器に、ドニー・イェンとの見事なファイトシーンを披露している。『インファナル・アフェア』(02)で香港の興行史に残る大ヒットを記録し、世界で活躍するアンドリュー・ラウ監督が、伝説のヒーロー“チェン・ジェン”の物語を、愛と哀しみに葛藤するひとりの男のドラマとして描ききった。

イントロダクション

本作に登場する「仮面の戦士」の衣装は、かつてブルース・リーがアメリカのTVドラマ「グリーン・ホーネット」で演じたカトーのスタイルである。また、 “白い詰襟”姿の見事なヌンチャクさばきと雄叫びは、まさに伝説の男に捧げるオマージュである。「カンフーの最高境地というのは『心』。僕がブルース・リーを尊敬しているのは、彼の武道が心から出ているためだ」と語るドニー。そんなドニー自身がアクション監督を務めた気迫みなぎる武闘シーンは、見る者すべての目を釘づけにし、心を奪う!

story
ストーリー

第一次大戦時、ヨーロッパ戦線にかり出された中国人労働者たち。その中の一人にチェン・ジェン(ドニー・イェン)もいた。フランスの戦場から、仲間たちと一緒に中国へ帰ろうと誓い合っていたが、仲間の一人が銃弾に倒れてしまう。怒りにまかせたチェン・ジェンは、ひとり銃弾の中へ突っ込んで行き、次々とドイツ兵を倒していく…。

ストーリー

1925年、日本をはじめ各国の思惑が入り乱れ、不穏な空気が漂う上海。極秘裏に日本軍へのレジスタンス活動をするチェン・ジェンは、フランスの戦場で散った友人になりすまし、上海一の権力者であるナイトクラブ「カサブランカ」のオーナー、リウ・ユティエン(アンソニー・ウォン)に近づく。「カサブランカ」は、中国人企業家、英国官僚、日本軍人、スパイたちが入り交じる無秩序な場所であった。様々な情報を手に入れ、リウの影響力を味方につけたいチェン・ジェンは、彼の懐に飛び込むことに成功し、「カサブランカ」の新役員となる。そこで、ひと際美しさを放つ魅力的な歌手キキ(スー・チー)と出会い、ふたりは互いに想いを寄せていく。しかし、二人にはそれぞれ打ち明けられない秘密があった。

 

そんなとき、日本軍が反日中国人処刑者リストを発表し、街は大騒ぎになる。チェン・ジェンはリスト上の人物たちを守るため、ヒット中の映画『仮面の戦士』の衣装をまとい、暗殺者たちを次々に倒していく。仮面の戦士を必死になって捜す日本軍。指揮官の力石(木幡竜)はまた、かつて武道家の父(倉田保昭)を殺した男チェン・ジェンの行方を捜していた…。

soukanzu
人物相関図
caststaff
アンドリュー・ラウ
〈監督〉

アンドリュー・ラウ (劉偉強)

1960年、香港生まれ。80年にショウ・ブラザーズに入社し、撮影助手としてキャリアをスタート。85年に撮影監督としてデビュー後、ウォン・カーウァイの『いますぐ抱きしめたい』(88)、『恋する惑星』(95)など多くの作品を担当し、90年代には監督業に進出。95年にバリー・ウォン、マンフレッド・ウォンと製作会社を設立。『欲望の街・古惑仔』シリーズをヒットさせ、香港を代表する監督の仲間入りを果たす。『インファナル・アフェア』 (02)で第22回香港電影金像奨最優秀監督賞を受賞し、確固たる評価を得る。その後、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』(05)や『デイジー』 (06)などアジアを股にかけて活躍。さらにリチャード・ギア主演の『消えた天使』(07)でハリウッドにも進出した。
〈出演者〉
ドニー・イェン
チェン・ジェン役 ドニー・イェン (甄子丹)

1963年、広州生まれ。中華武術研究所の創建者である母・麦宝嬋に武術を学ぶ。ジェット・リーも在籍していた北京市業余体育学校でさらに武術を極め、卒業後、「奇門遁甲2」(82)でスタントを演じる。「ドラゴン酔太極拳」(84)で香港映画界にデビューし、次々と映画に出演。『ワンス・アポン・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』(92)では、ドニー自身が考案したジェット・リーとの激しい殺陣が話題となる。その後も『ドラゴン危機一発’97』で、監督・脚本・出演・アクション監督・製作総指揮を手掛け、才能を発揮。幅広く活動後、ハリウッドに進出。『ブレイド2』(02)、『HERO』(02)に出演する。2008年、ブルース・リーの師であるイップ・マンを描いた『イップ・マン 序章』で、第28回香港電影金像奨最優秀男優賞にノミネート。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーに次ぐ第4のアクションスターとして注目されている。

スー・チー
「カサブランカ」歌手 キキ役 スー・チー (舒淇)
1976年生まれ。モデルを経て、香港映画界にデビュー。 『夢翔る人/色情男女』(96)で第16回香港電影金像奨の最優秀新人賞と最優秀助演女優賞をダブル受賞。次々に有名俳優と共演し人気監督の作品にも数多く出演するようになる。「ポートランド・ストリート・ブルース」(98)では第18回香港電影金像奨最優秀助演女優賞と第35回金馬奨最優秀助演女優賞を受賞。さらにジャッキー・チェン主演の『ゴージャス』(99)に出演し、広く名を知られるようになる。その後、『トランスポーター』(02)で海外映画にも進出。近年では台湾の巨匠ホウ・シャオシェン作品の常連となり、『百年恋歌』(05)で第42回金馬奨最優秀主演女優賞を受賞。台湾・香港映画界を代表する国際派女優のひとりとなっている。
アンソニー・ウォン
「カサブランカ」オーナー リウ・ユティエン役 アンソニー・ウォン (黄秋生)

1961年、イギリス人の父と中国人の母の間に生まれる。多数のドラマに出演後、85年に映画デビュー。「八仙飯店之人肉饅頭」(93)の出演で注目を浴び、第13回香港電影金像奨最優秀主演男優賞を受賞。以後も「BEAST COPS 野獣刑警」(98)で第18回香港電影金像奨最優秀主演男優賞を、「プリンセスD」(02)で第39回金馬奨最優秀助演男優賞を受賞。また、『インファナル・アフェア』(02)では第22回香港電影金像奨最優秀助演男優賞と第40回金馬奨最優秀助演男優賞を、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』(05)では第25回の香港電影金像奨最優秀助演男優賞と第42回の金馬奨最優秀助演男優賞を受賞する等、揺るぎない存在感で高く評価されている。

ホアン・ボー
ホアン警部役 ホアン・ボー (黄渤)

中国・青島生まれ、北京電影学院卒。今中国で最も注目されている役者の一人。元々声優として活躍していたがニン・ハオ監督の大ヒット作『クレイジー・ストーン ~翡翠狂騒曲~』(07)や、その続編「狂的」(08)に出演し、その独特のコメディセンス光る演技で一気に名が知れることとなる。その後もどたばたコメディ「瘋狂的賽車」(09)に出演し喜劇役者として確固たる地位を築いた。2009年には「鬥牛」というアートハウス映画に出演。この作品で台湾金馬奨にて最優秀主演男優賞を受賞した。待機作はニン・ハオ監督の「無人区」。

ショーン・ユー
曾将軍役 ショーン・ユー (余文楽)

1981年、香港生まれ。2001年「憂憂愁愁的走了」で映画デビュー。2002年に台湾版ドラマ「あすなろ白書」に出演し、人気急上昇。同年、初アルバムをリリースし、歌手としても活躍。その後、『インファナル・アフェア』シリーズで若きトニー・レオンを演じ、香港で一躍トップの座に踊り出る。ほか、主な出演作に『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』(05)、『ベルベット・レイン』(04)等。浜崎あゆみのPVにも出演し、話題となる。

木幡竜
力石大佐役 木幡 竜

1976年神奈川県生まれ。プロボクシングB級ライセンスを所持し、ボクサーとして活躍後、2003年に俳優デビュー。映画やドラマを中心に、舞台やCM等幅広く活躍する。主な出演作品は、NHKドラマ「純情きらり」(06)、TBSドラマ「セーラー服と機関銃」(06)、映画『ゴジラ FINAL WARS』(04)、『DEATH NOTE デスノート』(06)、『春の居場所』(06)、『子猫の涙』(07)、『陰日向に咲く』 (08)、『GOEMON』

(09)。その後、中国に渡り、日本兵の視点から南京大虐殺を描いたことで賛否両論を巻き起こした映画『南京!南京!』(2009)で重要な役どころで演じ、中華圏のファンを獲得。『東風雨』(10)等、アクション映画への出演が続き、活躍の場を広げている。

倉田保昭
力石剛役 倉田 保昭

1946年生まれ。東映演技研修所の第一期生となり、1966年、ドラマ「丸出だめ夫」でデビュー。翌年『続・組織暴力』(67)で映画デビューを果たした。その後、「柔道一直線」(TBS)や「中学生群像」(NHK)等のテレビドラマに出演。1971年、香港映画界の名門たるショウ・ブラザースのオーディションに合格したのを機に、カンフー映画へと転進。同年『悪客』(71)で香港映画デビュー。悪役の日本人俳優として活躍し、『帰ってきたドラゴン』(74)で凱旋帰国を果たす。テレビ東京の「闘え!ドラゴン」に主演。そして千葉真一主演の映画『直撃!地獄拳』(74)や志穂美悦子主演映画『女必殺拳 危機一発』(74)、『必殺女拳士』(74)等の東映空手映画に続々助演。1975年よりTBSドラマ「Gメン'75」に草野刑事役としてレギュラー出演する。以降も日本、香港、台湾を舞台に活躍中。

AKIRA
日本軍人佐々木役 AKIRA(EXILE)

1981年、静岡県生まれ。16歳からダンスを始め、地元静岡を中心に日本全国のダンスクラブイベントにて活動。EXILEのMAKIDAIとUSAに才能を見出され、2006年、EXILEに加入。Performerのみならず、劇団EXILEの「太陽に灼かれて」(07)に出演。さらに、TBSドラマ「Around40~注文の多いオンナたち~」(08)、映画『花より男子~ファイナル~』(08)、竹中直人監督作品『山形スクリーム』(09)に出演し、活躍の場を広げる。2009年、第9回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル、第33回モントリオール世界映画祭出品作品、映画『ちゃんと伝える』では初の主演を務め、第19回日本映画批評家大賞新人賞を受賞した。本作にてアジア映画界デビューを果たし、『半次郎』(10)で時代劇に初挑戦するなど、精力的にキャリアを積んでいる。

原題:精武風雲・陳真/2010年/中国/カラー/105分/シネスコ/ドルビーSRD 提供・配給:ツイン 配給協力:太秦 © 2010 Media Asia Films (BVI) Ltd. Beijing Enlight Pictures Ltd. All Rights Reserved